沖縄には黄金言葉(くがにくとぅば)といわれているものがあります。先人の皆様が大切な言葉として今も語り継がれてきました。今日はその言葉をご紹介。第二弾です。
⁂9.御香(ウコー)どぅ 孝行(コーコー)
線香をあげることが孝行につながるという意味。子供に亡き親を慕って敬う姿を見せることで、自分も親を大切にしなければという心が学べる。だから家族揃って顔を見せて線香をあげることは、先祖への供養になり自分への孝行につながるという教え
⁂10.知(シ)らん 唐商(トーアチネー)やか、知(シ)っちょーる 糖商(ヌカアチネー)
知らぬ糖商いより知っている糖商い。知らない商売に利益を期待して手を出すと大損を招く危険が大きい。だから利益は少なくても手慣れた確実な商売の方が安定して良いという教え
⁂11.鍛冶屋(カンジャー)や爪切(チミチ)り 小刀(シーグ)ん 無(ネー)らん
他人の為に道具を作っている鍛冶屋が、自分の爪を切る小刀もないという意味。他人の事ばかり優先して自分の生活がうまくいっていない人を指摘する黄金言葉
⁂12.木切(キージ)りにん 着物(チン)着る(ク)しれー美(チュラ)さん
普段はだらしない恰好をしている人でも、きちんとした身なりをすればそれなりに美しく立派に見える。人の印象は身に着ける物でよくなる。だから身だしなみには気を配らなければならないという教え
⁂13.親(ウヤ)失(ウシ)なてぃ後(アトゥ)どぅ、親(ウヤ)ぬ事(クトー)-思(ウム)いる
親の忠告は耳が痛いもので子は親に反発したり、対立する事が少なくない。しかし親がこの世を去り、もう二度と会えなくなると、その愛情の深さや偉大さをあらためて知らされる。だから、親の生きていいる間に孝行はせよという教え
⁂14.米(クミ)一粒(チュチブ)ん、天(ティン)からー 一俵(チュターラ)なてぃ 見(ミー)ゆん
たとえ一粒の米であっても天の神からは一俵の大きさに見える。だから決して粗末にしてはならないという教え
黄金言葉、13番こちらは生きている間に親孝行だったり愛情深さや偉大さだったりを知る事の大切さを言ったものですが、私も去った2024年3月20日に友人が旅立ち今まさに、その言葉の意味を感じています。過ごしてきた時間、これから過ごす時間一つずつが大切です!!その大切な時間であることに気付くこと!!そしてどう過ごすかも含めて皆様に届く黄金言葉である事と願っています。私は友人に自信をもって生き恥じないように生きる事を約束したいと思います!!
私の住む糸満にはこういう黄金言葉もあります↓
「意地ぬ出(イ)じらぁ手引き 手ぬ出(イ)じらぁ意地引き」
腹が立ったら手を出さないようにし、手が出そうになったら心を鎮めなさいという教え
語り継がれる黄金言葉にはすごく大切で、奥深い意味合いや経験からくる教え、物事の捉え方、柔軟性も頂くものです。伸びしろがある私たちにとって素直に聞くということも大切だと感じました。